ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手とトランプ大統領の初のツーショットが実現しました。
トランプ大統領自身が野球経験者ということもあって、大谷選手にも最大限のリスペクトを示していました。
注目を集めたのはトランプ大統領があるものを渡していたシーン。
このトランプ大統領からのプレゼントには、ある狙いがあるようです。
初めてのツーショットはホワイトハウスの大統領執務室でした。
トランプ大統領:
光栄なこと。あなたは素晴らしいアスリートであり、素晴らしい人物だ。
笑顔を浮かべた大谷選手。
この日、トランプ大統領との初対面を果たしていました。
無数のスマートフォンが向けられていたのは、大谷選手や山本由伸投手などドジャースの選手たち。
日本時間8日未明、トランプ大統領を表敬訪問しました。
トランプ大統領:
(後ろにいる)皆さまはとても素晴らしい方々です。ホワイトハウスにお招きすることができて興奮しています。
ワールドシリーズのチャンピオンが時の大統領に招かれるのは慣例となっています。
トランプ大統領が相互関税で大混乱する中、ドジャースの選手を招いた狙いが少しずつ見えてきました。
その1つは、ロバーツ監督の次に「ナ・リーグ満場一致のMVP!ショウヘイ・オオタニ!」と紹介した場面。
大谷選手と握手を交わすと、「映画スターみたいだ!彼には素晴らしい未来が待っています」と持ち上げ、54ホームランと59盗塁を記録した大谷選手の昨シーズンの活躍を「『40-40』でも素晴らしいのに、彼は54本塁打と59盗塁を記録しました。これはメジャーリーグ149年の歴史で前例のない偉業です。考えてみてください、本当に信じられません」と絶賛しました。
トランプ大統領の狙いについて、会場で取材したワシントン支局の記者は…。
ワシントン支局・中西孝介記者:
トランプ氏自身も自分のことを「アメリカの歴史史上初めて」や“歴史的な大統領”と自分をたたえることが多い中で、大谷選手と自身もある意味重ねて、スーパースターである大谷人気にあやかりたい思惑も透けて見えたような形でした。
さらに、ショービジネスを生業としてきたトランプ大統領の「映画スターみたいだ!」という言葉についても…。
ワシントン支局・中西孝介記者:
大谷選手を最大限の言葉で絶賛したというイメージを強く持った。大谷選手の影響をむげにできないという点で、大谷選手は特に注目して今回発言したと言えそうです。
大谷選手への特別待遇は他にも。
大統領次席補佐官がSNSに投稿した映像では、執務室に招かれたドジャースの選手たちの様子を早送りで伝えていましたが、大谷選手の映像は個別に通常速度の映像を投稿。
トランプ大統領との28秒間にわたるやり取りを公開しました。
トランプ大統領は「あなたと、1つはあなたの家族に。あなたがここにいてくれてうれしいです」と、家族の分の記念コインも渡したトランプ大統領。
ワシントン支局・中西孝介記者:
この動画はトランプ氏の側近がSNSにアップしていて、大谷選手の大切なご家族を気遣う姿を見せたかったという点や、大谷選手を特別扱いしてるところをアピールしたかったとみられます。
トランプ大統領の特別待遇を受けた大谷選手は、直後の試合で大活躍を見せました。
第1打席は内野安打で12試合連続出塁を決めると、2点を追いかける中で迎えた第2打席では、同点となる今シーズン第4号のツーランホームランを放ちました。
第3打席には今シーズン初のスリーベースヒットを打ち、あと一歩でサイクルヒットの大活躍を見せました。
ドジャースは敗れましたが、試合後のインタビューでトランプ大統領の印象について聞かれると、大谷選手は「思ったよりもかなり背が高かったので、そこが一番、第一印象は。国のトップの方に会えたことが光栄。僕は外国人として異国でプレーさせてもらっているので、感謝の気持ちは毎日持ってプレーしたい」と話しました。
日本の大スターと対面しご満悦の様子だったトランプ氏。
今後の動向が注目されます。
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