■スタジオ初共演 和田毅×松坂大輔
松坂大輔さんと、去年現役を引退し、ソフトバンク球団統括本部付アドバイザーに就任した、和田毅さんに来ていただきました。
(Q.引退してからお二人がそろうのは初めてですが、いかがですか)
和田毅さん
「報道ステーションのスタジオが初めてなので、不思議な感じですね。2人でスーツで立っているというのは」
(Q.現役生活22年間お疲れ様でした。現役を離れて生活はどうですか)
和田毅さん
「数日前まで、引き継もかねて長崎で自主トレをやってきましたが、久しぶりに運動しました」
(Q.まだ投げれるぞという感じはないですか)
和田毅さん
「キャッチボールを何回かしたんですけど、30メートル投げるのがやっとでした」
(Q.気持ちが現役から離れると違ってくるものですか)
和田毅さん
「最後の方は肩の痛みをおしながら投げていった部分があるので、2カ月離れているので、こんなに投げれなくなるものなんだなと思いました」
(Q.同学年の松坂さんのことは、選手生活のなかで意識してきましたか)
和田毅さん
「僕ら同級生のトップですし、“松坂世代”は松坂大輔がいたからこそついた名前です。そのなかに自分もたまたま同級生でいて、自分の名前のさらに知名度も上げてくれた。僕らでいう“照らしてくれる太陽”みたいな」
(Q.和田さんのことは刺激になっていましたか)
松坂大輔さん
「もちろんです。プロに毅が入ってきて仲良くなって、グラウンドの中では強烈にライバル意識を持っていたので、僕が成長していくうえで非常に大きな存在でした」
(Q.松坂さんは『毅』と呼んでいますが、和田さんは松坂さんのことを何と呼んでいますか)
和田毅さん
「自分は『大輔』だったり『大ちゃん』って呼んでいます」
■MLB2025 日本人選手の可能性
(Q.お二人はメジャーの経験もあります。ドジャースに入った佐々木朗希選手は今年、どれくらい活躍しそうですか?)
松坂大輔さん
「まだ向こうでやるには体力面の不安などはあると思います。本人も最初は勉強するつもりでいっていると思いますし、ファンとしては温かく見守っていきたいです」
和田毅さん
「向こうでも1年間投げるというのは評価されるので、まだ1年間投げたことがないというのは、ファンの方は心配すると思うんですが、投げるボールに関してはメジャークラスなので、大ちゃんが言うように温かく見守ってほしいと思います」
(Q.他に期待する選手はいますか)
松坂大輔さん
「僕は一緒にドラゴンズでプレーした小笠原慎之介選手ですね。性格的にも非常に明るくて、海外向きというんですかね。大変なこともあると思いますが、彼の持ち前の明るさで何とかなる感じがします。あとは、自分の故障を克服してからは、イニングをたくさん投げられるピッチャーなので、ナショナルズも期待していると思います。ナショナルズの先発投手はそこまでそろっている訳ではないので、1年目からできるチャンスは十分あるんじゃないでしょうか」
■セ・リーグ 期待の新戦力は?
ここからは日本のプロ野球について聞いていきます。来月1日からキャンプインということで、各球団続々とキャンプ地に入っています。ここで気になるのは各球団の新戦力。まずはセ・リーグから聞いていきます。
(Q.去年、リーグ優勝した巨人は田中将大選手や甲斐拓也選手を獲得しました。どう感じますか)
松坂大輔さん
「リーグ優勝はしましたが日本一には届かなかったので、今年は何としてでも日本一をとるんだという強い意志を感じますね」
松坂大輔さん
「田中将大選手は去年0勝ということですが、手術をしてから元に戻るには時間がかかるものだと思うので、今年の田中選手に期待しています」
(Q.和田さんは甲斐選手とバッテリーを組んでいましたが、どんなキャッチャーですか)
和田毅さん
「配給だったり、しっかり準備をするキャッチャーで、先輩後輩関係なく進言できる、自分が全幅の信頼を置いていたキャッチャーなので、巨人にとっては素晴らしい補強だと。ホークスにとっては痛手だと思いますけど」
(Q.“甲斐キャノン”とも言われますが、強肩だけではなく要になる選手ですか)
和田毅さん
「肩はもちろんすごいですが、しっかり戦略を練るのを毎日毎日やれるキャッチャーです」
(Q.事前のミーティングがすごいと聞いたことがありますが)
和田毅さん
「事前のミーティングもすごいですし、彼がこれだけしっかり準備してきたんだなと。これだけ準備して打たれたら、自分も責任を感じますし、彼もすごい反省して『次にいかしますから』と言ってくれるので。すぐ巨人の中で信頼を得られるキャッチャーに、そしてさらに成長していくと思います」
(Q.日本一になったDeNAでは、バウアー選手が帰ってきましたね)
和田毅さん
「打線だけでも去年、ホークスはやられましたが、さらに投手力が増すということで、セ・リーグのチームにとってはさらに脅威になるんじゃないでしょうか」
(Q.26年ぶりの日本一になってチームの勢いが増すことはありますか)
和田毅さん
「さらに増していくんじゃないでしょうか」
(Q.阪神は、和田さん松坂さんと同学年の藤川球児さんが新監督になりますが、いかがですか)
松坂大輔さん
「藤川君は監督になる前、試合の解説を聞いていても非常に面白い、勉強になるなと思いながら見たり聞いたりしていました。どんな野球をするのかものすごく楽しみです」
和田毅さん
「彼自身もJFKという勝利の方程式のなかで投げていたので、藤川新監督式の新しい方程式があるのかすごく楽しみです」
■パ・リーグ 期待の新戦力は?
続いてパ・リーグです。
(Q.まずは昨シーズンリーグ優勝のソフトバンクはいかがでしょうか)
和田毅さん
「上沢直之選手、上茶谷大河選手、濱口遥大選手の3投手が入りましたが、彼らが入らなくても、とてつもない競争のなかで戦わないといけないので、僕自身、いい時期に引退できたなと」
松坂大輔さん
「そんなことはないです。この面子がいても、しっかりローテーションに入れるピッチャーだと思うので」
(Q.昨シーズン2位の日本ハムに気になる選手がいるということですが)
和田毅さん
「グーリン・ルェヤン選手です。今年、台湾から来た24歳の若い投手で、一昨年のアジアチャンピオンシップの時、素晴らしい投球をしていました。球も速いですし、フォークボールという決め球を持っているので楽しみです」
(Q.日本の緻密な攻めに対応できるピッチャーですか)
和田毅さん
「彼自身、投げる球の力が強いです。日本のピッチャーも最近、パワー系のピッチャーが増えていますが、そのなかでも通用できる投球をしていると感じます」
(Q.西武の新戦力はどうですか)
松坂大輔さん
「現役ドラフトで入ることになった、平沢大河選手ですね。甲子園の時から花のある選手だなと思って診ていましたが、ロッテに入団してからなかなか思うような結果が出てなかったと思います。環境が変わって大きく化ける、大きく成長できるチャンスです。今、ライオンズでレギュラーを取れるチャンスがあると思うので、ぜひ助けてほしいと思います」
(Q.イチオシの選手は誰ですか)
和田毅さん
「数日前まで一緒に自主トレをやっていた前田純選手に注目しています。昨年、プロで1勝しましたが、今年どれだけの成績をあげてくれるか、個人的にすごく楽しみにしている選手です」
(Q.今後の活動について、今年はどんな年にしていきたいですか)
和田毅さん
「球団としての仕事はもちろんあるんですが、自分にとっても新たなチャレンジと言いますが、このような仕事もやっていけたらと思っています」
(Q.3月15日に引退試合を控えていますが、最後に意気込みをお願いします)
和田毅さん
「121キロは出したいと思います」
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