「私は大谷翔平」元通訳・水原被告“なりすまし”音声…禁錮4年超 26億円賠償求刑【報道ステーション】(2025年1月24日)

「私は大谷翔平」元通訳・水原被告“なりすまし”音声…禁錮4年超 26億円賠償求刑【報道ステーション】(2025年1月24日)

アメリカの連邦検察は、大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われる水原一平被告に、禁錮4年9カ月と賠償金26億円余りを求刑しました。

検察は、大谷選手になりすました水原被告が、銀行に送金を依頼する音声を証拠として公開しました。

2022年2月のキャンプイン前に録音された銀行との通話のやり取り。名前を聞かれた水原被告は大谷翔平選手を名乗り、受け答えを続けます。

銀行の担当者
「お名前は?」

水原一平被告
「大谷翔平です」

銀行の担当者
「ご用件は?」

水原一平被告
「ログインしようとしたら『利用不可』と表示されたので電話しました」

検察側が裁判所に提出した3分46秒の音声データには、銀行との会話が克明に記録されていました。

銀行の担当者
「1回限りの認証コードを(スマホに)送ります。表示されたら6ケタの数字を読み上げて下さい」

水原一平被告
「663368」

銀行の担当者
「受取人の名前と取引金額を教えて下さい」

水原一平被告
「送金先の?」

銀行の担当者
「そうです」

水原一平被告
「20万ドル(当時約2300万円)」

大谷選手の通訳だった水原被告。不正賭博の疑惑が浮上した、去年3月にメジャーリーグ・ドジャースを解雇され、その後、大谷選手の銀行口座から約26億円をだまし取った罪で有罪を認め、去年5月に起訴されました。

銀行の担当者が不正送金の監視を強化していると語ったうえで、送金の理由を聞くと…。

銀行の担当者
「送金の目的は?」

水原一平被告
「車のローンの支払いです」

銀行の担当者
「車のローンのお支払いですね」

水原一平被告
「はい」

銀行の担当者
「受取人とのご関係は?」

水原一平被告
「友人です。仕事で知り合いました」

銀行の担当者
「実際に会ったことは?」

水原一平被告
「何度もあります」

この銀行には合わせて24回ほど大谷選手になりすましたとのことです。

当初は最長禁錮33年とも言われた量刑。司法取引が成立した末、アメリカの連邦検察は、水原被告に禁錮4年9カ月、大谷選手への賠償金26億円余りなどを求刑しました。

一方、水原被告は、仕事が忙しかったことや、経済的に厳しいなかでギャンブルにひどくのめり込んでいたと説明し、情状酌量を求めています。

水原被告の申立書
「人生に唯一希望を見いだせたのはギャンブルをしている時だった。大谷選手のお金に手を付けることに大きな罪悪感を覚えたが、その時は解決法はそれしかないと思った」

検察側は水原被告がギャンブル依存症だったことを否定しています。

通訳を解雇されてから約10カ月。量刑は来月6日に言い渡される予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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